予防接種や風邪など、お医者さんに子どもを連れていく機会は多いですよね。
でも、怖がって行きたがらないこともあり困ってしまいます。
この記事ではそんなお医者さんの絵本の中から人気の絵本15選を紹介いたします。
動物が主人公の『さるのせんせいとへびのかんごふさん』や、優しいお医者さんの『アントンせんせい』など親しみやすい絵本がいっぱい。
また、お医者さんの本は難しそうですが、1、2歳から読める絵本もありますよ。
ほかにも、動物園の獣医の活躍を描いた『どうぶつえんの おいしゃさん』も紹介しています。
どれもおすすめですので、ぜひ読んでみてください。
お医者さんの絵本おすすめ人気作品【1、2歳児向け】
ここでは1、2歳児向けの絵本を紹介します。
『ショコラちゃんはおいしゃさん』
出典:講談社
絵:はたこうしろう
出版社:講談社
発行日:2003年8月30日
値段:850 円+税
対象年齢:1歳半から
『ショコラちゃんはおいしゃさん』のあらすじ
ショコラちゃんは小さな女の子。
おうちで遊んでいると、電話が鳴りました。
アフリカの動物たちがショコラちゃんに助けてもらおうと電話してきたのです。
犬のバニラに留守を任せ、ショコラちゃんは1人飛行機でアフリカを目指します。
ショコラちゃんは動物を救うことができるのでしょうか。
『ショコラちゃんはおいしゃさん』のおすすめポイント
お医者さんごっこが好きな子どもにおすすめの絵本です。
颯爽と飛行機を運転し、アフリカで白衣に着替えるショコラちゃんの頼もしく、かっこいいこと!
聴診器を使ったり、本で薬の作り方を調べて飲ませたりと本物のお医者さんのようです。
きっとこんな風にお医者さんごっこをしたら楽しいですね。
『ドアがあいて…』
出典:ほるぷ出版
絵:ノルマン・ユンゲ
訳:斉藤洋
出版社:ほるぷ出版
発行日:1999年2月1日
値段:1,400円+税
対象年齢:2歳から
『ドアがあいて…』のあらすじ
暗い待合室で静かに診察を待つおもちゃたち。
彼らはうでがとれてしまったり、タイヤがなくなってしまったりしたために修理を待っているのです。
ドアを開け、1人入っては出て、また1人入っては出て、次はいよいよ鼻の折れた僕の番。
どんな先生が診てくれるのかな…?
『ドアがあいて…』のおすすめポイント
舞台は暗くて静かな待合室から始まります。
薄暗い蛍光灯が1つぶら下がっただけの空間からは、おもちゃたちの緊張感が伝わるようです。
ドアを開けて患者が出たり入ったりするのですが、診察室の様子は見えません。
一体中ではどんな治療が行われているのか、読んでいる子どもはどきどきです。
最後に現れる先生の頼もしく優しい顔が印象的でほっとします。
優しく静かな作品なので、お休み前の読み聞かせにぴったりです。
お医者さんの絵本おすすめ人気作品 【3、4歳児向け】
ここでは3、4歳児向けの絵本を紹介します。
『がんばれ!くまのおいしゃさん』
出典:偕成社
出版社:偕成社
発行日:2011年11月
値段:1,200円+税
対象年齢:3歳から
『がんばれ!くまのおいしゃさん』のあらすじ
動物村のはずれにあるまぐまぐ病院。
くまのまぐ先生と看護師のあらいさんのもとには、今日もたくさんの動物がやってきます。
かぜや腹痛、インフルエンザの予防注射などをこなす先生のもとに鼻が痛いかばがやってきます。
熱もなく、脈も普通のかばおくん。
一体どうしてお鼻が痛いのでしょう。
先生の診察は…?
『がんばれ!くまのおいしゃさん』のおすすめポイント
各場面が仕掛け絵本になっていて、めくるとまぐ先生が行ったり来たりします。
めくるだけでも楽しいですね。
さらに、子どもが病院で体験する聴診器や注射の様子が描かれています。
まぐ先生のような優しい先生だったら病院も怖くないですね。
あらいさんが繰り返し患者さんに手洗いの大切さを説くので、子どもへの手洗いの習慣づけにも役立ちそうです。
『さるのせんせいとへびのかんごふさん』
絵:荒井良二
出版社:ビリケン出版
発行日:1999年11月
値段:1,600円+税
対象年齢:3歳から
『さるのせんせいとへびのかんごふさん』のあらすじ
どうぶつ村に、サルの先生の病院ができました。
でも、なんだか普通の病院ではなさそうです。
最初の仕事は薬づくり。
看護婦のヘビさんにいろんな薬草を食べさせて調合し、よく振って容器に入れます。
最初の患者さんはキツネです。
一体先生と看護婦さんはどんな治療をするのでしょうか。
『さるのせんせいとへびのかんごふさん』のおすすめポイント
ヘビの看護婦さんが注射器になったり、身長計になったり、胃カメラになったりと大活躍する様子は奇想天外で大笑いです。
仕事を淡々とこなす先生と看護婦さんに思わず笑ってしまいます。
今度は一体どうやって患者を治すのか、目が離せなくなります。
これを読めば病院が親しみやすいところにかわることでしょう。
『ねずみのおいしゃさま』
出典:福音館書店
絵:やまわきゆりこ
出版社:福音館書店
発行日:1977年4月1日
値段:900円+税
対象年齢:3歳から
『ねずみのおいしゃさま』のあらすじ
ねずみのお医者さんのもとへ、1本の電話が入りました。
子どもが熱を出したのですぐに診てほしいというのです。
今は夜中で、おまけに外は大雪です。
患者を放っておけないとスクーターに飛び乗った先生でしたが…。
『ねずみのおいしゃさま』のおすすめポイント
とてものんびりしたねずみのお医者さんに思わず笑ってしまう絵本です。
大雪で凍えそうになった先生は、途中で見つけたおうちに入って勝手に休んでしまいます。
その図々しくも憎めないキャラクターから、読んだ子どもはお医者さんに親近感を持てるでしょう。
『アントンせんせい』
出典:講談社
出版社:講談社
発行日:2013年3月2日
値段:1,200円+税
対象年齢:3歳から
『アントンせんせい』のあらすじ
アントン先生はいつもにこにこ優しいお医者さん。
今日も朝からいろんな動物の治療をしています。
どんな症状にも真剣に向き合うアントン先生でしたが、忙しすぎてついに倒れてしまいます。
アントン先生の緊急事態に、動物たちがとった行動とは…?
『アントンせんせい』のおすすめポイント
アントン先生のまじめさと、動物たちが病院に来た理由のギャップに笑ってしまいます。
えものを待ち伏せしてそのまま寝てしまい熱が出てしまったトラや、カバの真似をしたらあごが外れてしまったワニなど、みんなゆるいです。
アントン先生が倒れてしまった時、普段お世話になっている先生のために動物たちが頑張る姿にはほっこりします。
優しい気持ちになれる1冊です。
『ゆきのよるに』
出典:金の星社
出版社:金の星社
発行日:2018年12月
値段:1,400円+税
対象年齢:3歳から
『ゆきのよるに』のあらすじ
むかしむかし、玄同先生というお医者さんがいました。
困ったことがあるとすぐに村の人から頼りにされるような人でした。
ある夜玄同先生が寝ようとしていたころ、1人の若者が先生の家に駆けこんできました。
奥さんがお産で苦しんでいるというのです。
若者に連れられてやってきたのは山奥にある1軒の家。
「こんな山奥に家があったかな?」と不思議に思う先生でしたが…。
『ゆきのよるに』のおすすめポイント
ちょっと不思議な日本の昔話です。
優しい玄同先生と、奥さんのためにできることを精一杯する旦那さんに心打たれます。
旦那さんはお湯を沸かすために何度も井戸水をくんではかまどに運びます。
そうしているうちに赤ちゃんの産声が響くのですが、それをきいた旦那さんの驚いたような安心したような顔がとても素敵です。
子どもと一緒に読んで、生まれた時のことを話すのもいいですね。
そして山奥に住む夫婦の正体は…。
ぜひ読んで確かめてみてください。
『おいしゃさんがこどもだったとき』
出典:保育社
絵:丸山誠司
監修:吉澤穣治
出版社:保育社
発行日:2017年5月
値段:1,600円+税
対象年齢:3歳から
『おいしゃさんがこどもだったとき』のあらすじ
小児科医の「たぬき先生」はみんなに頼りにされる立派なお医者さん。
でも、小さいころには病院が大嫌いな男の子だったのです。
高熱をよく出していた子どもの「たぬき先生」は、お母さんに連れられて病院へ行きます。
いつも聴診器や注射で嫌な思いをしていたのですが、今日はいつもとは違う先生です。
はたしてこの先生はどんな診察をするのでしょうか。
『おいしゃさんがこどもだったとき』のおすすめポイント
読めばお医者さんに親近感がわくこと間違いなしです。
昔は医者が大嫌いだった男の子が先生の面白く上手な診察を受けて尊敬するようになる様子は、病院嫌いの子に先生だって自分と同じだったんだと思わせてくれます。
最後に病気が治った子どもの「たぬき先生」がこんなことを思います。
「幼稚園ていいなあ。友達っていいなあ。元気っていいなあ。」
当たり前の日常の大切さも教えてくれる絵本です。
『どうぶつえんの おいしゃさん』
出典:福音館書店
監修:増井光子
出版社:福音館書店
発行日:1981年02月02日
値段:900 円+税
対象年齢:4歳から
『どうぶつえんの おいしゃさん』のあらすじ
動物園のお医者さんは大忙し。
朝の見回りから始まり、病院に戻れば入院中の動物たちのご飯を作らなくてはなりません。
その後もけんかしてけがをしたライオンの手術、シマウマのつめきりなど大変な仕事がたくさん。
動物園の獣医の仕事を細やかに描き、その大変さとやりがいを描いた作品です。
『どうぶつえんの おいしゃさん』のおすすめポイント
動物園での仕事がよくわかる絵本になっています。
特に驚くのは大変な力仕事だということ。
飼育員10人と獣医3人で爪を切るために逃げ回るシマウマを捕まえたり、便秘のゾウの治療のために汗だくになっておなかをもんだりと奮闘しています。
また、治療法が確立されていないばあいは自分で工夫して治してあげるなど、自分で考えて仕事をしないといけないこともわかります。
動物のお医者さんに憧れている子どもにぜひ読んであげてください。
『モーリーのすてきなおいしゃさんバッグ 』
出典:ひさかたチャイルド
絵:デボラ・オールライト
訳:浜崎絵梨
出版社:ひさかたチャイルド
発行日:2014年12月1日
値段:1,600円+税
対象年齢:4歳から
『モーリーのすてきなおいしゃさんバッグ 』のあらすじ
モーリーは変身するのが大好きな女の子。
今日はお医者さんに変身です。
そこにやってきたのは風邪をひいた大きなシロクマさん。
モーリーは魔法のバッグから体温計を取り出します。
魔法のバッグはもう1つ、あなたのぶんもありますよ。
さあ、モーリーと一緒に動物たちを治してあげましょう。
『モーリーのすてきなおいしゃさんバッグ 』のおすすめポイント
めくる仕掛け絵本になっていて、モーリーと一緒に動物の診察やお世話ができるようになっています。
モーリーが治療するシーンには、隣の1ページ丸々に「魔法のバッグ」が描かれています。
めくってかばんをあけると体温計や湯たんぽなど、ストーリーに沿ったアイテムを取り出すことができるのです。
これを使えばお医者さん気分がたっぷり味わえますね。
お世話が大好きな子どもにおすすめの絵本です。
『ひとまねこざるびょういんへいく』
出典:岩波書店
絵:H.A.レイ
訳:光吉夏弥
出版社:岩波書店
発行日:1998年3月5日
値段:800円+税
対象年齢:4歳から
『ひとまねこざるびょういんへいく』のあらすじ
おさるのジョージはなんにでも興味津々。
ある日、一緒に住んでいる黄色い帽子のおじさんが置いていた、きれいなアメのようなものを食べてしまいます。
実はそれははめ絵のピースだったのです。
ピースを取り出すために病院へ向かったジョージは診察を受け、入院することになります。
一体病院ではどんなことがジョージを待っているのでしょうか。
『ひとまねこざるびょういんへいく』のおすすめポイント
病院がどんなところか、入院とはどんなことをするのかがわかりやすく描かれています。
ジョージは検査のためにバリウムを飲み、レントゲンを撮られます。
入院した後は名前の入った腕輪を付けられ、子どもがたくさんいる病室に連れていかれます。
そして、麻酔を打たれて手術室へ向かいます。
とても具体的ですよね。
これから大きな病院へ行く、入院する子どもに読んであげればいい心構えになるでしょう。
『お医者さんへいく』
出典:amazon.co.jp
訳:上野和子
出版社:大日本絵画
発行日:1997年4月1日
値段:販売元による
対象年齢:4歳から
『お医者さんへいく』のあらすじ
お医者さんに行ったら、何をするのかな?
まずは診察室で名前を呼ばれるのを待ちます。
次に、身長体重を測って、体の様子をチェックします。
次に耳、のどを診て、必要があれば注射します。
診察とはどんなものかがわかりやすく描かれています。
『お医者さんへいく』のおすすめポイント
仕掛け絵本となっており、病院でどんなことをするのかが楽しく学べるようになっています。
聴診器が冷たいこと、注射が少しちくっとすることなども描かれているので、心構えができますね。
予防接種や風邪でお医者さんに行く前にこの絵本で予習して行くのをおすすめします。
『ゲーとピー たぬきせんせいの びょうきのほん』
出典:福音館書店
絵:なかのひろたか
出版社:福音館書店
発行日:1998年11月10日
値段:900円+税
対象年齢:4歳から
『ゲーとピー たぬきせんせいの びょうきのほん』のあらすじ
真夜中、幼稚園生のかずこちゃんは気持ちが悪くなって吐いてしまいました。
翌日お母さんと病院へ行くと、先生から「ヘントウセンエン」になっていると聞かされます。
この病気は、ヘントウセンエンを起こしたサイキンが脳の「ゲーしれいぶ」を怒らせるせいで吐いてしまうのです。
かずこちゃんが「ゲーしれいぶ」の話を聞いていると、今度はおなかが痛いたかしくんがやってきます。
『ゲーとピー たぬきせんせいの びょうきのほん』のおすすめポイント
子どもが吐いてしまう、おなかを下してしまう仕組みについてわかりやすく解説した絵本です。
脳の中の嘔吐中枢を「ゲーしれいぶ」として、どんなときにゲーしてしまうのか、防ぐにはどうしたらよいかが描かれています。
同様におなかがピーピーになる原因についても教えてくれます。
最後に、ゲーやピーになってしまった時の対処法も描いてあるので、親子で読んでおくと安心ですね。
『びょういんにおとまり』
絵:ユディット・ダーノシュ
訳:うちだひろこ
出版社:風濤社
発行日:2009年3月
値段:1,900円+税
対象年齢:4歳から
『びょういんにおとまり』のあらすじ
のどがよく痛くなる「ぼく」は扁桃腺を治すために入院することになりました。
はじめての経験でちょっと怖いですが、お母さんと一緒にバスや地下鉄で病院へ向かいます。
診察を受け、お泊りする病室に着くとお母さんは帰ってしまいました。
明日からはお医者さんや看護師さんと検査や手術が待っています。
一体どんなことをするのかな。
『びょういんにおとまり』のおすすめポイント
「ぼく」が検査から手術、退院するまでの10日ほどを丁寧に描いています。
手術の前にはどんな検査をするのか、病室はどんなところなのか、お母さんにはいつ会えるのかなど、子どもが不安に思うところを詳しく知ることができます。
また、同室の子どもたちとの交流も描かれているので、お父さんお母さんには会えない時間があっても1人ではないこともわかります。
入院を控えた時に読んであげるとよいですね。
お医者さんの絵本おすすめ人気作品 【小学生以上向け】
ここでは小学生以上向けの絵本を紹介します。
『夢は牛のお医者さん』
出典:amazon.co.jp
絵:江頭路子
出版社:小学館
発行日:2016年6月23日
値段:1,500 円+税
対象年齢:小学校低学年から
『夢は牛のお医者さん』のあらすじ
新潟の小さな小学校に新入生がやってきました。
なんとそれは3頭の仔牛でした。
仔牛の強子(つよし)の担当となったともみさんは、一生懸命お世話をするうちに牛のことが大切で大好きになりました。
強子が病気にかかった様子を見て、ともみさんは牛の病気を治すお医者さんになることを決意します。
『夢は牛のお医者さん』のおすすめポイント
獣医に憧れている子どもにぜひ読んでほしい絵本です。
獣医になる勉強の大変さ、家畜の獣医が普通の獣医と違うところなど多くのことが学べます。
この絵本の前半はともみさんが仔牛たちと愛情をもって過ごした時間に多くのページが割かれています。
こうした動物への愛情が獣医の仕事には欠かせないことを教えてくれます。
お医者さんの絵本は乳児から小学生まで人気!選び方は?
動物のお医者さんから人間のお医者さんまで、色々なお医者さんの絵本がありましたね。
みんな個性があって魅力的ですが、子どもに読む際にはどんなポイントに気を付けて選べばよいでしょうか。
お医者さんの絵本の選び方①親しみやすいキャラクターで選ぶ
お医者さんというと、苦手な子どもも多いと思います。
そんな時は、動物のキャラクターや優しそうな先生など、親しみやすいお医者さんが出てくる絵本がおすすめです。
まずは病院は怖くないというイメージを持ってもらいたいですね。
お医者さんの絵本の選び方②かっこいいキャラクターで選ぶ
次は先生が患者さんのために頑張っていることを教えたいですね。
獣医や小児科の先生が頑張っているかっこいい姿の描写がある絵本がおすすめです。
憧れの存在になれば、もう病院は怖いところではないですね。
お医者さんの絵本の選び方③病院の様子がわかるものを選ぶ
実際に診察や入院を控えている場合には、事前に様子がわかるような絵本を読んであげましょう。
どんな検査があって、どんなところに泊まるのかわかれば不安もやわらぎますね。
一緒に読むことで大人も心構えができるでしょう。
【お医者さんの絵本まとめ】お医者さんは面白くてかっこいい!
いかがでしたか。
お医者さんの本には子どもがお医者さんごっこできるものや、病院の様子を教えてくれるもの、お医者さんの優しさや頼もしさを教えてくれるものなどたくさんあります。
病院が嫌いという子も何冊か読んでみるとお気に入りの先生が見つかるはずです。
ぜひ一緒に自分なりのかっこよくて面白い先生を探してみてくださいね。
お医者さんの絵本が好きな方はこちらもチェック!▼
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