赤ちゃんの歯みがきって、ちょっと大変ですよね。
最初はガーゼなどを使って歯磨きをしてあげるものの、奥歯が生えてくるくらいのタイミングで、いよいよ歯ブラシデビューです。
歯ブラシを嫌がる子もいれば、自分で歯ブラシを持ちたがる子まで、赤ちゃんの反応はさまざま。
そんな赤ちゃんの歯みがきタイムが少し楽しくなる絵本が、『ノンタンはみがきはーみー』です。
『ノンタンはみがきはーみー』は、赤ちゃんが歯みがきに前向きに取り組めるようになる工夫がたくさんの絵本ですよ!
『ノンタンはみがきはーみー』(1989)とはどんなお話【内容とあらすじを紹介】
まずは、絵本の概要と簡単なあらすじを紹介していきます。
1989年に発売された絵本なので、小さいころに読んだことのあるパパ・ママも多いのではないでしょうか。
おなじみのキャラクター、ノンタンが歯みがきの楽しさを教えてくれますよ!
『ノンタンはみがきはーみー』(1989)の概要
出版社:偕成社
発行日:1989/10/16
価格+税:660円
『ノンタンはみがきはーみー』(1989)のあらすじ
ノンタンは、楽しく歯みがきをしています。
「しゅこ しゅこ しゅっ しゅ」と、軽快な音がします。
ノンタンの、ふざけた顔の絵柄がついた歯みがき粉と、コップ。
専用の歯ブラシは、ノンタンの笑った顔がチャームポイントです。
大きく口を開いて、「イイイのイー」して、笑顔で楽しく歯みがきをします。
うさぎさんも、たぬきさんも、くまさんも、ノンタンと同じように「イイイのイー」。
みんなで一緒に、楽しく歯みがきができました。
最後はみんなの歯がピカピカです。
上手に歯みがきができましたね。
『ノンタンはみがきはーみー』(1989)の内容要約
次に、絵本の内容をもう少し掘り下げて紹介していきます。
赤ちゃん向けの絵本なので、読み聞かせの際のリズム感はバツグン。
毎日の歯みがき前に、子どもたちをひざの上に乗せて、繰り返し読み聞かせてあげたい絵本です。
要約1.ノンタンは歯みがきが楽しい!
ノンタンが、自分だけで歯みがきにチャレンジしています。
自分専用のかわいらしい歯みがきコップと、歯みがき粉と、歯ブラシを用意したら、準備完了。
「イイイのイー」と言って大きく横に口を開いたら、いよいよ歯みがきタイムです。
「しゅこ しゅこ しゅっ しゅ」と、笑顔で歯みがきするシーンが描かれています。
歯みがき粉を握りしめながら、元気に歯みがきができました。
でも、歯みがきをするのは、ノンタンだけではないようですよ。
\歯磨きの絵本もおすすめ/
要約2.うさぎさんも、たぬきさんも、ぶたさんも、くまさんも……
三つ子のうさぎさんたちも、ノンタンと同じ。
みんなで並んで、仲良く歯みがきをしています。
3匹はおそろいの黄色い歯ブラシとコップを使って、「しゅこ しゅこ しゅっ しゅ」と歯みがきをしました。
お調子者のたぬきさんだって、歯みがきはきちんとできます。
歯みがき粉をたくさん出してしまったけれど、楽しく歯みがきをしました。
ぶたさんは逆立ちしながら、「しゅこ しゅこ しゅっ しゅ」。
くまさんは、とってもお行儀よく歯みがきができました。
要約3.みんなの歯がきれいに!
しっかり歯みがきができたノンタンと動物たちは、最後はみんなで一緒に、「しゅこ しゅこ しゅっ しゅ」。
みんな仲良く、並んで歯みがきをします。
思い思いに楽しみながらも、しっかり歯みがきするのは忘れません。
個性のある歯みがきを見せてくれたみんなですが、きちんと歯みがきができたようですね。
だって、みんなの歯はぴっかぴか。
「イイイのイー」をして、見せてくれます。
上手に歯みがきができたみんなは、にっこり満足げに笑うのでした。
『ノンタンはみがきはーみー』(1989)の口コミ・評判
口コミ・評判:★★★★★
赤ちゃんに読み聞かせてあげました。「しゅこ しゅこ しゅっ しゅ」のリズム感が好きみたい。歯ブラシデビューはまだまだですが、このフレーズは使わせてもらおうと思います。
口コミ・評判:★★★★★
歯みがきを何となく嫌がるわが子のために購入しました。「はーみー」と一緒に声を出してくれます。絵本を使いつつ、根気よく取り組んでいきます。
口コミ・評判:★★★★★
上の子が下の子に読み聞かせているのを見てほっこり。幼稚園児くらいだと自分で読めていいですね。見守っていきたいと思います。
『ノンタンはみがきはーみー』(1989)の主題・テーマは?
この絵本は、歯みがきデビュー前後の赤ちゃん向けです。
難しいテーマは隠されていませんが、子どもの生活の基盤となる歯みがきを楽しく伝えている絵本。
主題とテーマを、赤ちゃんの歯みがきに絡めて紹介していきます。
歯みがきは嫌なイベントではないことを伝える
ノンタンや動物たちは、ずっと笑顔で歯みがきをしています。
子どもたちの中には、歯みがきの時間になるたびに泣いてしまう子もいますよね。
でも、歯みがきは嫌なイベントではないのです。
確かに、慣れないうちは口の中に歯ブラシを入れるのが嫌かもしれません。
でも、歯がきれいになったとき、すっきりして気持ちよくもなれます。
『ノンタンはみがきはーみー』は、まだ歯みがきの習慣がついていない子どもたちに、「歯みがきは嫌なことではない」というのを伝える絵本です。
歯みがきのステップアップを助ける
赤ちゃんの歯みがきは、前歯が生え始めた段階ではガーゼを使うことが多いです。
奥歯が生えてきて、大人の手が届かなくなってからは赤ちゃん用の歯ブラシを使い、3歳くらいになったら、大人と同じような歯みがき粉が使えます。
ノンタンが使っているような、ペーストタイプの歯みがき粉を使えるのは、赤ちゃんからするとちょっと先のこと。
子どもがこの絵本を読んだとき、「このチューブはなんだろう」と気になるはずです。
そのとき、「もう少し歯みがきが上手になったら、こういうのを使おうね」と声をかけてあげてください。
『ノンタンはみがきはーみー』は、歯みがきのステップアップのモチベーションアップになる絵本です。
ノンタンはみんなと一緒に成長していきます
ノンタンが登場するのは、この絵本だけではありません。
作者のキヨノサチコ氏は、たくさんのノンタンの絵本を描いてきました。
その中では、今回のような歯みがきを頑張る幼いノンタンから、少し年長になったノンタンまで、さまざまなノンタンが描かれています。
いろいろなことにチャレンジして、失敗することがあっても、楽しくこなしていくノンタンは、子どもたちと一緒に成長していきます。
歯みがきが頑張れたら、次はどんなことにチャレンジしたくなるでしょうか。
ノンタンと一緒に、たくさんのことができるようになりたいですね。
『ノンタンはみがきはーみー』(1989)の感想とレビュー【ネタバレあり】
この絵本は、子どもたちの成長を助ける絵本で、ノンタンのファンをはじめとした、たくさんの子どもたちに読まれています。
実際に読んでみての感想を紹介していきますので、ぜひ絵本を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
小さい子は楽しいリズムが大好き
赤ちゃんのころに読んであげたい絵本は、リズム感が楽しくて覚えやすいものがぴったり。
繰り返しの音も、赤ちゃんが喜んでくれる要素の1つです。
この絵本は、そんな赤ちゃんにぴったりの絵本。
「はみがきはーみー」「しゅこ しゅこ しゅっ しゅ」などの言いやすい言葉は、赤ちゃんもマネしたくなりますよ。
歯みがきのときだけでなく、日常的に繰り返し読んであげるのがおすすめです。
歯みがきするのが楽しくなります
何よりも、歯みがきが楽しいイベントになるのもこの絵本の特徴。
歯みがきに対する好みは、子どもによってさまざまですが、どうしても苦労してしまう場面はありますよね。
日常の歯みがきのときだけでなく、新しい歯ブラシを使ったり、歯みがき粉デビューしたりするタイミングで、読んであげたい絵本です。
ノンタンや動物たちのリズムに合わせて、楽しく歯みがきしていきたいですね。
わかりやすいイラストだから、赤ちゃんも認識しやすい
わかりやすい絵柄なのも、ノンタンシリーズの特徴です。
色使いもはっきりしていて、赤ちゃんの視覚にもしっかりアプローチしてくれます。
赤ちゃんに読み聞かせる絵本として、ノンタンシリーズは最適でしょう。
この絵本は特に、このはっきりした絵柄と繰り返しのリズムで、赤ちゃんは大喜び。
赤ちゃんは、視力が大人よりも弱いので、顔に少し近づけて読んであげてくださいね。
膝の上に乗せて読み聞かせてあげるのも有効です。
『ノンタンはみがきはーみー』(1989)は、こんな方におすすめ!
『ノンタンはみがきはーみー』は、絵本に触れ始めた赤ちゃんや、歯みがきに苦労している子どもたちにぴったりの絵本です。
また、全編を通して簡単なひらがなのため、上の子から下の子への読み聞かせにもぴったり。
小さな子ほど興味を示しやすい内容で、繰り返し読んであげるのに適した絵本です。
今回は、『ノンタンはみがきはーみー』について紹介しました。
かわいらしいイラストと声に出しやすい言葉が盛りだくさんですので、ぜひ親子やきょうだいで楽しんでみてくださいね。
コメント